台湾で会社設立する際に、絶対に抑えておくべき事業計画書のコト

台湾での会社設立には登記書類準備、事務所物件探し、現地代理店探しなどやることは様々ですが、多くの経営者が見落としがちなのが、しっかりとした事業計画書の作成です。事業計画書とは、会社の方向性、事業戦略、スケジュールなどの記した書類のこと。台湾で会社設立するということは、新しい市場に裸一貫で飛び込んでいくということを意味しますので、日本と同じ感覚で事業を展開しようとしても上手くはいかないでしょう。台湾で会社設立をする以前に、事業計画書の作成は最初にやるべきことなのです。

台湾で会社設立を考える多くの経営者は、「事業計画書を作成するのは大変な作業だから。」または、「融資を受けない限りうちには必要ない。」と思っているようです。このような考え方は、多くの経営者を事業計画書作成によって得られるであろうメリットから遠ざけていると言えるでしょう。

その一方で、事業計画書にも実はデメリットもあるのです。本記事では、事業計画書のメリットとデメリット、さらには事業計画書専門家が語る最近の事業計画書の特徴をご紹介したします。

台湾で会社設立時に作成する事業計画書:メリット

ゆび矢印メリット① 会社設立にあたってのミッションと目標を設定する。
事業計画の一部として、台湾進出時の会社設立のためのミッション、目標を定める必要が出てきます。自社が向かいたい方向性、適切なターゲット顧客に焦点を置いたミッション、目標を定めることで戦略のブレを最小限に抑えることができます。

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ゆび矢印メリット② 自社の強み、弱みを特定する。
事業計画書を作成するには、自社は台湾進出にあたって何が得意で何が不得意なのか、考える必要性に迫られます。これは事業計画を考える上でのエッセンスであり、自分たちの台湾市場での位置づけを明確にすることができます。

ゆび矢印メリット③ 新事業におけるリスク回避戦略を設定する。
事業計画の作成プロセスの中で、台湾の事業が今後晒されるであろう脅威を特定する必要があります。脅威を特定することによって、経営者はリスクを最小限に抑えるために、リスク回避戦略を事前に考える絶好の機会となります。

ゆび矢印メリット ④ 台湾進出で「すべきでないこと。」を明確する。
事業計画書は、事業を俯瞰した方向性を示しますので、経営陣は台湾進出及び会社設立にあたって、自社が「何をすべきか。」「何をするべきでないか。」を正しく判断するために大変有効なツールです。事業計画書を作成することで、ミッション、目標をぶらすことなく、適切な判断、決定を行うことができるようになります。頭の中では実行可能だと思っていたことも、事業計画を作成してみて、そのままでは実行不可能であることに気付くことも多々あります。その場合は、どうすれば実行可能な計画になるのか、再度事業計画を設計し直すことで、時間損失、コスト損失を抑えることができるようになります。

ここで注目するべき点は、「何をするべきか。」でだけではなく「何をするべきでないか。」を判断するということです。台湾での会社設立には多大な時間と労力、そして費用を要するでしょう。そのような制限がある中で、如何に無駄な時間、労力、費用をかけずに台湾で会社設立をするかが成功の鍵になります。

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ゆび矢印メリット⑤ 株主やビジネスパートナーに事業の魅力を伝える必須アイテム。
台湾で事業を展開していくには、株主やビジネスパートナー候補企業に事業説明を行い、協力や支援を依頼することになります。彼らを味方につけ信頼を得るには、明確なミッションや目標、自社の強みを活かした事業展開、リスク回避戦略を分かりやすく伝え、理解してもらい、期待するアクションを起こしてもらう必要があります。
それは数時間の口頭ミーティングで完結できるようなものではありません。事業計画書を作成することで、これらを明確にプレゼンすることができ、台湾企業と共に台湾を展開しているビジネスシステムを構築することが可能となります。膨大な文章で正式な事業計画書を作成する必要はありません。箇条書き形式で分かりやすく作成することが大切です。

事業計画書のデメリット

事業計画書作成をすればそれで万事OKということはありません。一方で、事業計画書にもデメリットもあります。

ゆび矢印デメリット① 時間、コストがかかる。
経営者の時間は大変貴重です。台湾進出の事業計画を作成するには、自身の貴重な時間を割いて調査、作成を行うか、その能力を持ち合わせた人材、中国語のできる人材を採用し、給料を払い続ける必要があります。かと言って、適切な事業計画を作成せずに、日本と文化もマーケットも異なる台湾へ進出しても失敗に終わってしまうでしょう。

ゆび矢印デメリット② 直ぐに陳腐化する。
事業計画作成しようとしている今でも、顧客ニーズ、テクノロジー、競合他社のアクション、経済情勢は常に変化しています。事業計画は完成と当時に陳腐化が始まり、定期的に更新が必要になります。

ゆび矢印デメリット③ 柔軟性がない。
事業計画書は「このような方向性でアクションをおこすべきだ。」という経営者の考え、行動指針、ポリシーが盛り込まれています。そこに書かれているビジネス戦略に沿って、実行していきたいところですが、周りの環境も同時に変化していきます。必要に応じて、作成当初は有効だと思われた戦略も、途中で変更し、新たな戦略を立て直す覚悟が必要となります。

以上のようなデメリットを、カバーするために事業推進者は、事業計画書を定期的に見直していく必要があります。

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事業計画書専門家が語る最近の事業計画書の特徴とは?

事業計画書は、時代と共に変化してきているのをご存知でしょうか。
投資会社で毎年100件以上の事業計画書を診断し、また「The Plan-As-You-Go Business Plan」の著者でもあるビジネスプランニングの専門家であるティム・べリー氏は、最近の事業計画書の特徴を以下3点挙げています。

赤やじるしタイムスパンは以前よりも短くなっている。
以前は、一度事業計画書を作成してしまえば、数ヶ月は更新不要で事業を遂行することが可能でしたが、現在は数週間で更新が必要になってくる場合もあります。

赤やじるしページ数が短くなっている。
以前の投資家は、75ページから100ページにも及ぶ事業計画書を求めていました。もちろん、計画書のフォーマットは中身によりますが、現在では本文が25ページ以上の計画書は非常に少なくなってきています。テキスト部分だけを凝縮すると10ページにも満たない計画書もあります。

赤やじるしデジタル化している。
事業計画書は必ずしも紙ベースである必要はありません。ネットワーク上に存在するデジタルフォームでアクセスが簡単にできるようなものが大変多くなってきています。

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但し、どんなに社会の流れが分かっていても、事業計画書を作成する目的は変わるものではありません。以下3点は、いつの時代でも変化することのない事業計画書の特徴です。事業推進者は、以下の特徴を常に意識して事業計画書を作成し、その内容と進捗を管理していく必要があります。

赤やじるし事業計画書はプロセスである。
事業計画書は陳腐化するゆえに、見直しが必要です。しかしここで強調してお伝えしたいのは、見直しは当初のアイデアを否定するものではないということです。定期的な見直しは、事業計画書をオーガニックに成長させていき、経営者をより正しい意思決定へと導きます。事業計画書は単なる計画ではなくプロセスなのです。

赤やじるし事業計画書は財務諸表ではない。
一部見た目は財務諸表に見える部分もありますが、まったくの別ものです。財務諸表は変化しようのない過去の事実です。一方で、事業計画書は過去や現在の情報をもとに作成された変化しえる戦略図なのです。

赤やじるしインパクトと見やすさがキーポイント。
事業計画自体の価値は今後の意思決定に影響を与えるインパクトであり、フォーマット、見栄え、書きまわしではありません。綺麗だけのフォーマットは無価値です。特に日本人はフォーマットや見栄えを必要以上に気にする傾向にあります。それに比べ台湾人や欧米人は見栄えに日本人ほどこだわりません。分かり易い事業計画書にする必要はありますが、特に外国人に見せる事業計画書であれば、見栄えにこだわるべきではありません。

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まとめ

台湾で会社設立する際に、絶対に抑えておくべき事業計画書のコト
【メリット】
点矢印画像1.会社設立にあたってのミッションと目標を設定する。
点矢印画像2.自社の強み、弱みを特定する。
点矢印画像3.新事業におけるリスク回避戦略を設定する。
点矢印画像4.台湾進出で「すべきでないこと。」を明確する。
点矢印画像5.株主やビジネスパートナーに事業の魅力を伝える必須アイテム。

【デメリット】
点矢印画像1.時間、コストがかかる。
点矢印画像2.直ぐに陳腐化する。
点矢印画像3.柔軟性がない。

【昨今の事業計画書の特徴】
点矢印画像時代と共に変化しているポイント
点矢印画像タイムスパンは以前よりも短くなっている。
点矢印画像ページ数が短くなっている。
点矢印画像デジタル化している。

【普遍的に重要なポイント】
点矢印画像プロセスである。
点矢印画像財務諸表ではない。
点矢印画像インパクトと見やすさがキーポイント

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