経営コンサルタント大前研一氏が説く、経営者としての心構え

2016-11-20

会社経営には、経営、マーケティング、リーダーシップ、財務会計、コーポレードガバナンスなどの知識とスキルを持っていることは非常に大切なことですが、それだけで継続的に会社の実績を上げていくのは難しいでしょう。
台湾などの海外での会社経営ということになれば、市場が日本と異なるだけではなく、商文化や言語の違い、そして従業員との考え方の違いという要素が加わり、組織のリーダーとして会社を理想とする方向に導いていくのはさらに難しくなります。

では、そんな状況の中、台湾で継続的に会社の実績を上げるためには、経営者はどのような能力を持っていくべきなのでしょうか。台湾でのビジネス経験も重要ですが、それだけでは足りないのは何となく想像はつきますよね。

60ab2a00855e1bf89be3d54adcad063a_s

世界的な経営コンサルタント大前研一氏は、経営者が兼ね備えておくべき要素として、以下の3つを挙げています。

ゆび矢印ビジネス基礎力
ゆび矢印ビジネスエシックス
ゆび矢印人間力(EQ)

これらは一体、どんなものなのでしょうか?

ビジネス基礎力

ビジネス基礎力とは会社を経営するために必要な経営知識やマーケティング、リーダーシップ、財務会計、コーポレードガバナンス等の知識のことを指します。これは書店などでビジネスの教科書や雑誌を定期的に読んだりして、様々な企業の経営戦略やマーケティング戦略を学ぶことでビジネス基礎力をつけることもできます。また、現場で経験を積むことである程度吸収することができるでしょう。

ビジネスエシックス

ビジネスエシックスとは、企業倫理のことです。

粉飾決済、不正会計、経営者による不祥事などでいったんニュースになれば、会社の信頼は大きく失い大企業であっても一発で倒産することも十分に考えられます。現代の社会では、このビジネスエシックスを持ち合わせていなければ、会社を持続的に成長させていく事は非常に難しいと言えるでしょう。

台湾でもビジネスエシックスの重要性はサイエンスパークなどのハイテク企業中心に意識が高いものとなってきています。経営者として、良き企業市民として、仕事に関わるあらゆる人々の言動を尊重し、日々の企業活動は社会貢献をために行っているという意識を持つことが非常に大切なのです。

人間力(EQ)

経営に関する素晴らしい知識や経験を持っていても、そしてビジネスエシックスをしっかりと認識していたとしても、経営者としての心構えとしては足りません。

どんなに優れた経営者であっても、一人で会社を持続的に成長させていくことはすることはできません。そこには必ず周りの人の助けが必要となり、従業員、取引先、株主などのステークホルダーと良好な関係を保ちながら会社を経営していくことが経営者として成功する秘訣でもあります。それが3つ目の経営者としての重要な要素、人間力(EQ)です。

会社というものは、様々なタイプの人間が、様々な専門知識を有効的に発揮してもらうことで、商品やサービスに付加価値を生み出すことができる組織です。経営者には、自分とは全く異なる考え方、文化、教育、そして常識を持つ人々を理解し受け入れ、うまく共存していくスキルが求められます。

そうすることで、彼らは自分たちの才能を殺すことなく日ごろの業務で実力を発揮することができるのです。人間力(EQ)がない経営者は、他人を理解しようとせず自分が一番正しい、と言わんばかりに自分の考え方ややり方を押し付けようとします。それでは、それを無理やり押し付けれられた人たちは、自分の実力を発揮することができず、才能が埋もれてしまうことにもなりかねません。

トップダウンで相手の意見も尊重せずに強制的に何かをやらせようとしても、決してうまくはいかないものなのです。相手とうまく折り合いをつけながら、お互いの妥協点を見つけ出すコミニュケーション力やリーダーシップ力がなければ、会社を持続的に成長させていく事はできません。

323bfbd848a94b50452563404b36d429_s

大前研一氏によれば、これら3つの要素は経営者として必須のものであるとしています。特に台湾で起業活動を行っていく上で、3つの目の人間力(EQ)が非常に大切な要素になってくるでしょう。自分とは考え方も文化も物事の進め方も違う台湾人とうまく接して、彼ら本来の能力を最大限に引き出すことが必要なのです。

日本のやり方日本の経営の手法を押し付けても決して台湾ではうまくいきません。彼らの意見を尊重し、彼らと共存していくことが非常に大切なのです。

まとめ

世界的な経営コンサルタント大前研一氏によれば、経営者が兼ね備えておくべき要素には以下の3つがあります。

ゆび矢印ビジネス基礎力
ゆび矢印ビジネスエシックス
ゆび矢印人間力(EQ)

これら3つの要素をバランスよく持つ合わせることで会社を持続的に成長させることができます。特に台湾進出を考えている日本企業が一番留意するべき要素は、人間力(EQ)でしょう。日本人従業員と考え方も文化も物事の進め方も違う台湾人をリードしていくためには、人間力(EQ)がカギとなります。

Copyright(c) 2017 BATH All Rights Reserved.