消費者行動調査:知っておくべき台湾人インターネット利用3つの特徴

2016-09-13

台湾人の消費者行動を知るうえで大変興味深いレポートを今年8月末、Googleが発表しました。

それは、消費者のウェブ利用パターンを分析しまとめた2016年台湾デジタル消費者研究レポートというものです。このレポートは、Googleがこれまでに蓄積したデータをものに消費者のインターネット利用パターンを分析し報告書にしたものです。

このレポートは、台湾で商品を販売する場合であっても、日本で台湾人向けに商品を販売する場合であっても、台湾人消費者をターゲットにする日本企業のマーケティング担当者にとっては大いに参考になるものでしょう。

今回は、Googleが発表した「台湾デジタル消費者研究レポート」をもとに、台湾現地や日本で台湾人消費者をターゲットにする日本企業がとるマーケティング戦略を考察していきます。

googleks01-1024x682
(画像:http://www.inside.com.tw/2016/08/22/google-2016-consumer-barometer-taiwan)

消費者行動調査:知っておくべき台湾人のインターネット利用3つの特徴

先日発表された「2016年台湾デジタル消費者研究レポート」の中で、台湾地区総経理の陳俊廷氏は台湾人の利用パターンの特色について3つの特徴を挙げています。

ゆび矢印【特徴1】
『毎日インターネットを利用する台湾人は96%を超え、アジアでは香港の97%に次いで2位となり、25-34歳の年齢層では99%。』

台湾で商品を販売する場合も、日本で台湾人向けに商品を販売する場合ももはやインターネット無しでは認知率を高めることはほぼ不可能だと言えそうですね。販促をするうえで新聞雑誌広告やチラシも使い方によっては大変効果的ですが、インターネットを利用して商品アピールやブランド認知を高めていくことは必須です。日本人相手であってもこれは同じですよね。

ゆび矢印【特徴2】
『スマートフォンの浸透率はとても高く、25-34歳の年齢層でのスマートフォン保有率は100%。』

台湾で商品を販売する場合も、日本で台湾人向けに商品を販売する場合も、スマートフォン対策が必要になってきます。例えば、中国語版ウェブサイトをモバイルフレンドリーにしたり、スマートフォンを見ながら商品の詳細を説明できるようなフォーマットにするなどの工夫が必要になります。特にB2C(対消費者個人向けビジネス)の場合、ターゲット消費者のほとんどはスマートフォンで情報収集していると考えた方が良いでしょう。

a0002_010629

ゆび矢印【特徴3】
『68%の台湾人が商品購入前、最初にインターネットで商品に接触する。69%の台湾人が購入前に類似商品をリサーチする。』

これは台湾人消費者の購買パターンを調査していてもよく分かります。商品を購入する前に台湾人は日本人以上にその競合商品をインターネットなどを通じて細かく調査します。台湾には「貨比三家不吃虧」という諺があります。「商品を購入する時は、いくつかの店と比べてから購入しましょう。」と言う意味で、多くの台湾人は競合商品を調査したのち、どちらを購入するか決めているんです。

私は競合他社を意識しすぎたマーケティングはするべきではないと主張することが多いです。(ここではその根拠は省略しますが、特に価格競争になった場合はそう主張します。)
とはいうものの、台湾人消費者相手であった場合、商品や市場によっては競合他社の十分な調査と分析が必要になります。競合他社の戦略を参考にするかどうかは別にして、少なくともターゲット消費者は、自社商品以外にどのような情報を集めているのかをしっておくべきです。

「精享族」と呼ばれる新たな消費者層の出現

このような台湾での非常に高いインターネットの利用率を受けて、 Googleは「精享族」と呼ばれる新たな消費者層が出現していると分析をしています。
「精享族」とは、「賢い買い物で生活を楽しむ人たち」という意味です。インターネットを通じてより良い商品をより安く購入し生活を楽しむ消費者層が増えてきていると指摘しているんです。Googleの分析レポートによれば、精享族の79%は日常生活でのインターネット依存度が高く、75%が商品購入前にインターネットで以前調査をしているとのことです。

1d1079d8d6c1f42e28b4e7be7141ab10_s

また、精享族の67%はYoutubeを見て商品調査をしており、67%が実際の店頭で商品を調査しており、精享族ではない消費者よりも1.3倍その商品に詳しい人の意見を参考にしているとのことです。
陳俊廷氏は、インターネット時代、デジタル消費者の嗜好や習慣は以前にも増して更に多様化しており、これまでの伝統的なマーケティング戦略では消費者の本当の需要を把握するのは難しいだろうとも述べています。

マルチなウェブマーケティング対策が不可欠

インターネットであらゆる情報を入手したのちに購入を決定するという行動パターンが台湾では主流になりつつあります。もしマーケティング担当者が台湾人消費者をターゲットにしたビジネスを考える場合、今後この精享族を無視することはできません。
台湾人消費者対策として、中国語版ホームページを作成するだけでは不十分です。


仮に彼ら精享族が中国語版ホームページを偶然発見して閲覧したとしましょう。彼らが次に起こす行動は、PChomeや楽天などのオンラインショッピングやFacebookなどのSNS、消費体験者のブログなどで、さらに商品内容を理解しようとします。万が一、それらで同じ商品を見つけられない場合は、まずそのブランドの信ぴょう性を疑うかもしれません。自社ホームページだけに記載され、多くの台湾人は購入していない怪しい商品と見られてしまいます。

自社ホームページで記載するのはもちろんのこと、Facebook、ブログ、Youtubeなど様々なウェブツールを使って露出を高めておくことが大変重要になってきます。

Copyright(c) 2017 BATH All Rights Reserved.