台湾虎航(タイガーエア台湾)から学ぶ抑えるべき3つの戦略レベル

2015-07-24

会社として事業を拡大していくうえで、緻密な戦略を立てることは非常に大切なことです。会社に利益をもたらすためには、時間の99%を戦略策定に費やし、残りの1%で実行するべきだ、とも言われています。会社に利益をもたらすのは、その実行力も大切ですが、その前に綿密に計画された戦略なくしてはあり得ないのです。

台湾進出を考えている日本企業の皆さんは、どのようなステップを踏んで台湾進出という決定に至ったのでしょうか、そして台湾進出のためにどのような戦略を策定していらっしゃるのでしょうか。

中華航空(チャイナエアライン)は、2013年12月にシンガポール航空傘下のタイガー・エアウェイズとの合弁で、台湾虎航(タイガーエア台湾)を設立しました。(出資比率は、中華航空(チャイナエアライン)が90%、タイガー・エアウェイズが10%。)台湾虎航(タイガーエア台湾)は、これまでシンガポール、タイ、オーストラリア、香港、マカオ便などを運航し、日本へは、2015年4月には台北/桃園~成田間を運航開始しています。

そして、6月末には台北/桃園~沖縄間、7月初めには台北/桃園、高雄~関西間を運航と、着実に路線を拡大しています。
また、台湾虎航(タイガーエア台湾)は、東北アジア市場開拓戦略を打ち出しており今後の動向にも注目です。

今回は、中華航空(チャイナエアライン)の子会社である台湾虎航(タイガーエア台湾)を例にとって、一般的に言われている「戦略」を3つのレベルに分け、同社がどのような戦略を策定しているのかを見てみましょう。

赤やじるし台湾虎航(タイガーエア台湾)から見る3つの戦略レベル

ゆび矢印コーポレートレベル戦略
ゆび矢印ビジネスレベル戦略
ゆび矢印オペレーション戦略

結論を言ってしまえば、「戦略」は大きく分けてこの3つに分けることができます。
それでは、下記でそれぞれの戦略にどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

コーポレートレベル戦略

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企業のトップ層が組織の全体的な展望や目的を掲げ、保有する各事業にどのような付加価値を与えるのか、ということを考えていきます。例えば、進出するべき国や地域を決定したり、どのような商品ライン、サービスラインにするべきかを決定したり、各事業部に対する資金や資源の振り分けなどを考えたりするものです。

中華航空(チャイナエアライン)は、長栄航空(エバー航空)と並ぶ台湾の2大航空会社として有名です。中華航空(チャイナエアライン)は、この強力なブランド力を維持しつつ、現在急速に伸びている格安航空業界(LCC業界)への参入を狙って、シンガポールの格安航空会社(LCC)タイガー・エアウェイズと合弁で2013年12月に台湾虎航(タイガーエア台湾)を設立しました。

タイガー・エアウェイズとの提携により、中華航空(チャイナエアライン)はその格安航空業界(LCC業界)のノウハウを導入し、同業界に参入することができたのです。これにより中華航空(チャイナエアライン)は、自社のブランド力や、価格構成などを変えることなく、もう一つの格安航空会社を持つことで、新しいマーケットに参入したコーポレートレベル戦略といえます。

ビジネスレベル戦略

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企業組織全体から、事業部まで目線を少し狭め、事業部のターゲット市場で企業がとるべき戦略を練っていく必要があります。
どの商品・サービスで、どのマーケットで、一体どのくらいの価格で戦っていくのか。競合他社に打ち勝つための自社の強みは何であり、それをどう活かしていくのかなど、事業部ごとの具体的な戦略を考えていくのです。

そしてこれらの戦略は、コーポレートレベル戦略で打ち出している組織の展望や目的を達成するための手段として、緊密にリンクしている必要があります。事業部の中長期の利益やマーケットシェアを考えるのもこのレベルの戦略といえます。

中華航空(チャイナエアライン)の子会社、台湾虎航(タイガーエア台湾)の場合は、どうでしょうか。同社は、今後の戦略として、東北アジア市場開拓戦略を打ち出しています。 2013年12月に開業して以来、香港、マカオ、タイ、などのアジア各国に路線を拡大していますが、今後は日本や韓国などの東北アジア地域の強化していく方針だそうです。

日本・台湾間のLCCも、シンガポール航空の子会社「SCOOT(スクート)」(2011年11月設立)、全日空(ANA)の子会社「バニラ・エア」(エアアジアとして2011年8月設立)、ピーチ(2011年2月設立)など多くのLCCでひしめき合っており、それに2013年12月に台湾虎航(タイガーエア台湾)も参入したという形になります。

台湾虎航(タイガーエア台湾)のこの東北アジア市場開拓戦略は、ビジネスレベル戦略といえるでしょう。

オペレーション戦略

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前述のビジネスレベル戦略やビジネスレベル戦略の目的を達成するためには、会社の資源を有効的に活用する必要があります。いくら企業の先見の明が素晴らしく、切れ味のある戦略を策定したとしても、それを実行するための細かいオペレーションがうまく動いておらず、資源が活用されていなければ、計画は失敗してしまうでしょう。そのため、企業はオペレーション戦略をもって資源を有効的に活用する必要があるのです。

台湾虎航(タイガーエア台湾)の場合は、今後の東北アジア市場開拓戦略を謳っていく中で、日本や韓国の各都市に集中した資金を投入する必要があるかもしれません。現地に事務所を設立し、優秀な社員を雇い、教育していくなどの戦略も必要になってくるでしょう。

まとめ

このように、戦略には大きく分けて、3つのレベルに分けることができます。

ゆび矢印コーポレートレベル戦略
ゆび矢印ビジネスレベル戦略
ゆび矢印オペレーション戦略

あなたの会社が台湾進出を考える際に、この3つの戦略を意識して、それぞれがしっかりとリンクされているかどうかを確認することが必要ですね。

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