事業で臨死体験をしたらどうする?米国シスコシステムズ社の例。

2016-01-28

台湾事業を成功させるためには、各社は綿密な事業計画書を作成することで、想定されるリスクを洗い出しそれに備えることで失敗する確率を最小限に抑えようとします。もちろんこれは当たり前のことで、各社は成功を目指して事業計画書を作成し、事業計画書の戦略に沿った戦略を粛々と進めています。
それでも残念ながら、事業の遂行が思ったよりも困難で失敗に準ずる臨死体験をすることもあります。しかしながら、粘り強い企業は、このような臨死体験をすることで、次の機会に活かす大きなバネにすることができます。

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米国シスコシステムズ社の例。

世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社であるシスコシステムズ(Cisco Systems, Inc)は、今でこそ業界トップクラスの世界企業として名を馳せていますが、以前には大きな臨死体験をした企業のひとつです。
ITバブル期の1998年には、シスコ社の市場価値は5,000億ドルを超えた当時のGEよりもさらに高い価値を持っていました。
しかしながら2001年には、その業績が大幅に悪化し、市場価値も急落、そして各業界からはシスコ社の経営陣の能力までもが疑われるまでになりました。

シスコ社のCEOであるジョン・キャンベラーズ氏(John Cambers)は、どのようにしてこの危機を乗り越え、シスコ社を今の地位にまで回復させたのでしょうか。

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話はさかのぼって、彼の幼少期。
当時のジョン少年は、ディスクレシアと呼ばれる識字障害があり文章を右から左へしか読むことができませんでした。当時はこのような病気に対する世間の認知度が今よりも低く、クラスメートからも冷たい視線で見られることもあり。ジョン少年にとってとても辛い日々の幼少時代を過ごしました。
彼はその頃の経験をバネに、今の仕事でどんな困難にぶち当たって、克服する戦略を粘り強く策定し続けることを学びんだと語っています。

2001年バブル崩壊以前のキャンベラーズ氏は、独裁的なリーダーでした。彼が「右を向け。」と言えば、彼の6万7千人の社員は全員右を向くのが当たり前でした。

今の彼は違います。バブル崩壊の臨死体験を受けてことで、彼は社員の意見を尊重し外部とのコラボや社員同士のチームワークを非常に大切にする企業体質に変化させました。

以前、キャンベラーズ氏はブログに動画を入れて発信する方法に否定的でした。ブログは文字で打つものであり、それが業界の最先端を言っているものだと思い込んでいました。シスコ社の20代の技術者たちはその社長の意見に反対し、彼が納得するまで話し合うことで最終的に説得させることに成功したのです。今では多く動画付きブログやニュースレターが多くの人に閲覧されているのかは言うまでもありません。

世界的企業の社長であるキャンベラーズ氏が、以前のように独裁に走らず、20代の若い技術者に自由に自分達の意見を述べる機会を与え続けたことがこの市場の成功の大きな要因ともいえます。

臨死体験から今までの考えたかを改め、新しいスタートを切ることが可能です。失敗や失敗に準ずる体験は極力避けたいものですが、それを体験したことで、次の大きなステップにつなげることも可能なのです。

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